アンゾフのマトリクスは、市場と商品の新規性から取り得る戦略を分類し、方向性を定めるためのフレームワークです。

同じような4象限の分析にPPM(プロダクトポートフォリオマネジメント)がありますが、こちらは事業を市場シェアと市場の成長性の二軸で分類し、それぞれの事業の課題と方向性を洗い出すフレームワークです。

マーケティングのフレームワークは多種多様にあるので徐々に覚えていくと良いでしょう。

アンゾフの成長マトリクスから製薬ビジネスを見てみましょう。

既に世界的な景気後退から医薬品市場は縮小が始まっています。

一部の領域を除いて、成熟期~にある殆どの領域製品がアンゾフの成長マトリクスでは「市場浸透戦略」に分類されることになります。。

「市場浸透戦略」では、製品がコモディティ化しており、既に市場は成熟しているために時間経過とともに市場規模が縮小に向かう傾向があります。

そのため、戦略プランニングでは市場に注目する必要があります。

縮小市場では消耗戦になりやすいため、効率よく経営資源を投下し市場シェアを確保することが重要です。

限られた経営資源を最適に分配することが競争市場で勝つためには不可欠です。