公益財団法人ヒューマンサイエンス振興財団による医療ニーズに関する調査結果をもとに医薬産業政策研究所から治療満足度調査の結果が報告されました。

これは私が常に興味を持って見ているデータです。

医薬産業政策研究所 さまのホームページからデータを転載させていただきます。

今回の調査ではがん領域が第一象限に多く含まれることに驚きました。

以前ならこの象限には生活習慣病領域が主に含まれていたからです。

多くの製薬企業がプライマリー領域からオンコロジー領域にこぞって舵を切ることで、予測されることですが短期間でコモディティ化が進む傾向にあります。

コモディティ化は差別化が図りづらく、競争優位性を得ることが出来ないといったデメリットが生じます。

コモディティ化とは、市場参入時には高付加価値を持っていた製品の市場価値が低下し一般化することです。

コモディティ化が起こると競合製品との差別化が困難となり、自社製品の特徴が薄れ、顧客にとっての選択基準が曖昧になります。

そしてコモディティ化した製品は一定量の需要は見込めますがやがて成熟期から衰退期を迎え需要の拡大が期待できなくなります。

市場規模が縮小し売り上げが減少していけばオンコロジー領域から撤退する製薬企業が出てくることもあり、市場に隙間ができることで市場を独占するチャンスを得られる可能性があります。