製品のライフサイクル図を見て分かるように、利益は売上よりも早くピークアウトすると言われています。
後発医薬品が参入するまでの期間を10年と仮定すると、5年をめどに製品を最大化することになります。
もちろん前倒し出来れば、それだけ利益を得る期間を長くすることが出来ます。
市場参入後、最初の1年は処方期間制限があるため実質4年間しかありません。
そのため参入直後から最大市場を狙い、早めに投資資金を回収したくなるのは仕方ありません。
処方してもらえるならどんな症例でも欲しくなるでしょう。
しかし焦りは禁物です。
焦ればロンチそのものが失敗する危険性があります。
そうなってはもともこうもありません。
いきなり最大市場を狙うような戦略プランは差別化を無効化し製品の顧客認知度が向上しずらくなります。
処方期間制限下の一年はじっくりと製品のポジショングを確立する必要があります。
まずは3%のシェアを獲得するために必要な市場、獲得できたら7%の市場、11%の市場をドミナント式に対象市場を拡大し、段階的に最大市場を目指します。
いきなり最大市場を狙うのは一か八かの博打を打つようなものです。