医療機関にかかる患者は増え続け、「国民医療費」は、2022年度も、2021年度を上回ることが想定されています。

戦略を考える上で、市場規模は非常に重要な要因であり、市場規模が拡大することは医薬品ビジネスにとって喜ばしい状況と言えるでしょう。

市場規模が拡大する成長期の戦略は、成熟期から衰退期における戦略に比べ売上向上させやすいからです。

しかし皆さんの感覚では市場が拡大し、ビジネス環境は良好な状態であるとは感じられないはずです。

診療報酬改定率は、「本体」部分が0.43%引き上げられた一方で、「薬価」部分を1.37%引き下げ、全体では0.94%のマイナス改定となっています。

薬剤費率の推移をみても、この10年間は横ばい、もしくはダウントレンドにあります。

市場環境を読み戦略を立てる必要があります。

市場規模が縮小する成熟期から衰退期では競争環境は一層厳しくなります。

多くの製薬企業が顧客に目を向ける戦略を立てていますが、競合に対する戦略は十分でしょうか?